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遠雄オーシャンパーク（遠雄海洋公園）は通称花蓮海洋公園とも呼ばれ、花蓮県寿豊郷台11線濱海公路の10キロメートル地点に位置しています。塩寮村の沿岸部と海岸山脈の山頂がその敷地範囲で、面積は51ヘクタール。花蓮市中心部から車で約30分の山々と海に囲まれたテーマパークです。園内は、海洋村、探険島、海洋劇場、ハッピーストリート、海賊湾、ブライトン海岸、海底王国、クリスタルキャッスルの8つのエリアに分かれています。遠雄オーシャンパークは、自然景観公園、5つ星リゾートホテルと一体になった、台湾初の海をテーマにしたアミューズメントパークでもあります。様々なアトラクションがあるほか、かわいくて面白いイルカとアシカのショー、シーワールドパレード、歌とダンスのステージ、ジュゴンの餌やりショーなども楽しむことができ、その規模は台湾東部で最大級。機械的、人工的なアトラクションが多い一般の遊園地とは違い、娯楽と教育の機能を併せ持つレジャーパークとなっています。見応えのあるアシカショーでは、かわいいアシカのコミカルな演技と、ショーをリードする司会の絶妙なトークが観客を魅了。アシカとの親密なふれあいやアシカの一連の飛び込みなど、ユーモラスなパフォーマンスは爆笑必至です。一方のイルカショーは、水面から飛び出し、空中で360度の弧を描くイルカのジャンプが最大の見所。ほかにも、スリルたっぷりのサッカーゲームを繰り広げるなど、イルカのちょっとした愛くるしい仕草にも観客は大いに盛り上がります。

かつて軍事要塞だった七七高地は、観光客がほとんど訪れない場所です。地形は高くありませんが、山々と海を見渡す360度のパノラマと、眼下に広がる市街地の風景が楽しめる絶景ポイントです。標高が77メートルあることから、七七高地と呼ばれています。以前は軍が駐屯する管制エリアだったため、道沿いにはトーチカや廃棄軍営の塀もあり、少しばかり探険めいた気分になりますが、波の音を聞きながら豊かな自然の中を歩いていると、のんびり心地よく感じられます。七七高地からは花蓮渓の河口が見え、川の流れと太平洋がぶつかり合う様子は、花蓮の旧称「洄瀾」（逆巻く波の意）の由来にもなっています。また、海岸山脈の起点や、花蓮と吉安市街を望むこともでき、高台から果てしない山々や海を眺めていると、心も晴れやかになります。夏に訪れる際には、蚊やアリなどの害虫、ヘビ、熱中症などにご注意ください。そんな七七高地は、写真撮影や風景観賞など目的に関わらず、各スポットと比べても遜色のない指折りのビュースポットです。訪れる際は長袖を着用し、香水の使用をお控えください。また、周辺では毒ヘビ、毒蜂、サルなどが出没することがあるため、歩道から離れないようにし、野生動物保護法を守って行動してください。軍事施設は老朽化が進んでいるため、危険防止のためにも、手すりにもたれかかったり、悪天候時に中に立ち入ったりしないでください。七七高地を訪れる場合は、長袖衣類の着用をおすすめします。また、香水の使用はお控えください。

台開心農場は子連れで楽しめる入園無料の動物園です。敷地45ヘクタールに上る園内は、日陰がないため、日よけアイテムや日焼け対策をお忘れなく。園内には各種花が植えられており、花期を迎えると、色とりどりの花々が美しい風景を見せてくれます。現在は24時間営業で、無料で見学が可能です。園内に入ると、原住民のトーテムが描かれた大理石の彫刻が出迎えてくれるほか、あちらこちらに石彫作品があり、芸術の息吹が随所に感じられます。特に人目を引くのは、至るところにいる親しみやすい動物たち。馬の騎乗体験も有料で提供しているほか、柵越しに梅花鹿とふれあったり、厩舎で販売されている餌で梅花鹿の餌やりを楽しんだりすることもできます。小規模の農場ですが、ゆっくり見学しながら1周散歩すると半日はかかります。園内には日の出と夕日観賞に絶好のスポット、太平洋に面した夢想石広場があるほか、東海岸には自転車道も整備されており、海と空の絶景の中で風を切って自転車を走らせるのもおすすめです。また、大変豊かな生態系が生息する砂州の風景も、河口に位置する台開心農場ならではの特色。海岸に向かうと、潮間帯の生き物や水鳥の姿が見られ、大変癒されます。敷地内には、各種有機農作物を栽培する農場、馬の厩舎、かわいい動物エリア、生態池があり、梅花鹿、クジャク、ニワトリなどの動物が飼育されているほか、生態池ではマガモと白鳥が悠々と泳いでいます。柵のない場所では気ままに散歩する小さなアヒルの姿も時折り見られ、その後をついて歩くのが子どもたちに人気です。アクセス●自家用車所在地：花蓮県吉安郷華中路100号。

毎年6月頃に、吉安郷のアミ族が「捕魚祭」（大漁祈願の祭り）を開催する「AMIS海祭広場」は、捕魚祭とアミ族の海洋文化を伝承する上で重要な場となっています。ここは花蓮の濱海自転車道と光華河岸線自転車道が交わる場所で、Googleマップでは見つけにくいかもしれません。駐車場はなく、夜になると視界が悪くなるため、午前中か夕方までに訪れることをおすすめします。広場に着くと、目の前に広大な視界が広がり、広場の目印になっているアートオブジェも見えます。歩き疲れたら、そのまま地面に腰掛けて休むこともでき、吉安郷住民のウォーキングやジョギングの場になっています。また、花蓮渓の河口部である広場前方の洄瀾湾からは、花蓮山（七七高地）と太平洋を見渡すことができ、日の出観賞やバードウォッチングに最適な場所となっています。地元の文化の息吹を感じてもらおうと、吉安郷役所は華中路から海祭広場に入る際の目印として、南濱路と華中路の交差点に原住民の要素をあしらった「AMIS海祭広場」の入口オブジェを設置しています。

花蓮港親水レクリエーションエリア（花蓮港親水遊憩区）は、もともと花蓮港務支社の倉庫群でしたが、現在はギャラリーヴィーナス（維納斯芸廊）などの展示場が整備されています。「親水」という言葉が入っているため、水遊びができる場所と誤解されることもありますがそうではありません。構内には昔の線路跡が今も残るほか、海と船の近くまで行くことができるため、親水と名付けられたのだと思われます。周辺には花蓮港景観橋と旧花蓮港駅があり、港を出入りする船を眺めることができます。敷地が広大で、散歩、運動、サイクリングなどに最適。近くの景観橋の上からは、すぐそばにある花蓮港駅の列車の入れ替え作業が見学できるほか、太平洋の眺望を楽しむこともでき、日の出観賞のスポットとしてもおすすめ。また、花蓮渓の河口の眺望が広がる南側を向くと、花蓮港全体の絶景が見渡せます。景観橋のそばには、散歩と風景が楽しめるスロープ付きの木造遊歩道も整備されています。景観橋の入口幅は約90センチで、車椅子も利用可能。橋の円形展望台の左側のスロープは「親水レクリエーションエリア」まで通じていますが、バリカーが設置されているため要注意。スロープは距離が長く勾配があるため、下まで見物にいく場合は、別の入口から車で行くことをおすすめします。旧花蓮港駅の前を通って、踏み切りを渡ればすぐに親水レクリエーションエリアに到着。空気が澄んだ、のんびりくつろげるレジャースポットです。

花蓮太平洋公園は南濱区間と北濱区間に分かれています。南濱の海岸線に沿って整備された南濱公園は、自然のままの風景が広がり、海岸の大きな岩に腰掛けると、一面の太平洋と三日月形の「洄瀾新湾」が見渡せます。堤防横には両潭自転車道が整備されているほか、公園の環境も清潔で、歩行者のための休憩用ベンチも設置されています。敷地が広大で、かつきれいな空気が味わえることから、平日と休日を問わず、憩いを求めて多くの人々が訪れます。構内にはローマ風の中央広場や、駐車場、公衆トイレ、キッズエリアなどがあるほか、高齢者のためのバリアフリー設備も整っており、大変利用しやすくなっています。一方の北濱区間は、大型の3Dアートオブジェが見所で、入口にある鯉の滝登りのオブジェ、手書きの3Dアート作品、海の世界を描いた壁画と見応え十分。若者に人気のエクストリームスポーツ場とビーチバレーコートも整備されています。南濱と北濱のどちらも、ご家族全員でのお出かけにぴったりです。

花蓮漁港と略称される花蓮観光漁港は、一般のレジャー埠頭や観光魚市場として機能するほか、娯楽レクリエーション拠点や、クジラ・イルカウォッチングなど知識教育拠点としての役割も果たしています。花蓮観光漁港を訪れる方は、海鮮料理やホエールウォッチングを楽しむ方が中心ですが、各種漁船の構造や作業を見学したり、魚市場でセリ見物しながら魚の種類を覚えたりすることもでき、もちろんホエールウォッチング船でクルーズに出るのもおすすめです。ホエールウォッチングでは、まず船会社が用意したクジラとイルカの展示を見学し、関連の解説を聞いてから船に乗って出航。船上にはクジラとイルカに詳しい解説スタッフが同乗しており、海の生態系やクジラとイルカの習性について知ることができます。また、台湾東部海岸の環境の特色や、よく見られる海の生き物、人類がいかに海の資源を利用し、いかに資源を守るべきかなど、命の共同性をはじめ多様なテーマにふれることができます。

花蓮にある台湾肥料公司の海洋深層水園区は、西は台湾セメントの花蓮工場、東は林務局の防風林および花蓮環保公園を隔てて太平洋に隣接。南は港濱路を隔てて花蓮観光漁港と接し、北は四八高地につながっています。2003年に肥料の生産を停止すると、行政院の「海洋深層水資源利用および産業発展政策綱領」に合わせて、海洋深層水事業への業態転換を図り、同産業の発展を今日まで支援してきました。「台肥海洋深層水園区（D Park）」は台湾で唯一、海洋深層水を年中安定して提供できる生産拠点です。現在構内には、アジア最大かつ台湾で唯一の海洋深層水製造をテーマとする観光レジャーパークと、冷水歩道、池、昔の防空壕などの施設が整備されています。見学者は海鉱館のガイドツアーと体験活動を通して、専門的な取水工程や海の文化と知識に触れることができ、黒潮の大切さと海洋深層水の人体に対する重要性を知ることで、原点回帰の感動を味わうことができます。・工場内での飲食（チューインガム、ビンロウ、お酒を含む）及び喫煙、ペット同伴の入場は禁止です。・乱れた服装やスリッパなどを着用しての入館はご遠慮ください。・館内では静かに見学し、展示物に触れないようにしてください。また、スタッフの案内と指示に従っていただきますようお願いします。・工場内での写真撮影および録画はご遠慮ください。・猫、犬、うさぎ、魚、エビなどのペット類は、排泄物が漏れる恐れのない、幅43センチ、奥行き32センチ、高さ31センチ以下の頑丈なペット用ケースやバッグに入れてください。・視覚障害者同伴の盲導犬については、上記の限りではありません。

花蓮環保公園は奇莱鼻灯台のそば、七星潭の南側の海岸に位置しています。かつては花蓮市役所の管轄で、もともとは悪臭の立ち込めるゴミ埋立処分場でしたが、1996年の閉鎖後に植物が植えられ、環保公園として再整備されました。園内には、公園に生まれ変わるまでの過程を解説したボードが立てられています。現在の花蓮環保公園は自然に回帰し、海と空が溶け合う絶景が広がるほか、海洋及び水域の生態保全という重大な責任も背負っています。自治体政府がいかに各種環境保護措置を講じ、現地に多様な樹種を栽培することで土地の蘇生に尽力したかが、解説ボードで紹介されています。「奇莱鼻灯台」に隣接する花蓮環保公園は、海岸から突き出た岬の先端に位置しています。視界が大変開けており、奇莱鼻灯台を眺めるのに絶好のロケーションです。遠くには太魯閣国家公園と中央山脈の雄大な風景が広がり、パノラマカメラの機能を試すのにうってつけの場所かもしれません。周囲は寂れているように見えますが、実は大勢の観光客に邪魔されずに青い海と空が楽しめる花蓮市内の隠れスポットで、ここで花蓮の静けさと心地よさを満喫するベテランサーファーの姿もよく見かけられます。今後全体に関するガイドツアーが開催されれば、一般の方々も環境保護や環境汚染防止の重要性や成果について、より理解を深められるようになると期待されます。