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大加汗部落にひっそりたたずむ「碧赫潭」は、万栄郷の秘境スポットです。この池はもともとは農地でしたが、大加汗部落の頭目であった碧赫瓦利斯が土地を寄付し、土を掘って川をせき止める堰として改築しました。その後、老朽化で堰が決壊。それを修復した碧赫瓦利斯の長男は、山の湧き水を池に引き込み、さらに池を「碧赫潭」と名付けました。部落のカトリック教会の壁面には、聖書の物語や太魯閣族の人々の姿が描かれています。内部の素材には竹が使われており、整然とした厳かな空間となっています。教会の裏にある碧赫潭では、荘厳な聖母マリア像が浮島に立っており、白い像が緑の山々や池に引き立てられ、碧赫潭でもひときわ特別な存在となっています。 碧赫潭には桜やユリなどの花が植えられており、毎年見頃を迎えると一面が色鮮やかに染まります。また、碧赫潭を1周する遊歩道や東屋などの施設も整備されています。遊歩道はイエス・キリストが十字架にはりつけにされる受難の過程を再現した「十字架の道」にもなっており、イエスが死刑宣告される場面から始まり、合計14のレリーフがちょうど碧赫潭を1周する形で立てられています。