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小風口の東側には立霧渓、西側には大甲渓上流の合歓渓が流れており、合歓山エリアの公路沿いでは数少ない平らな広い地形が広がります。東西両側の気流がそれぞれ渓谷に沿って昇ってくるため、常に強風が吹いており、「小風口」という地名の由来にもなっています。

小風口のビジターセンター（合歓山管理ステーション）は欧風の建築様式が特徴で、内部にはガイダンス映像視聴室も整備されています。そばには合歓山北峰の登山口があるため、行楽客や登山客の中継休憩地点としてよく利用される場所でもあります。早朝に小風口から奇莱山方面を眺めると、日の出と雲海の光と影の変化にため息がもれます。

また、小風口のヤダケ草原も見所で、高さが膝に及ばないニイタカヤダケが、10数キロメートルにわたって続く広大な斜面は、アメリカの大草原にも匹敵するものがあります。