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花蓮鉄道文化館の前身は、かつて花東地区の鉄道・道路管理を取り仕切っていた「花蓮港出張所」で、東部鉄道の敷設工事と運営の事務や指揮監督を担当していました。その後廃止となりましたが、行政機関と民間の働きかけによって花蓮県歴史建築の一つとして登録され、2003年に修復工事を経て、鉄道文化園区一館として整備されました。園内に植えられた老木は、長い歳月を経ても同じ場所にたたずみ、この貴重な鉄道遺跡を見守り続けています。館内には、昔の処長室と資料室を利用した各種展示スペースがあるほか、ユニークな試着体験も提供しています。一方の文化園区二館は、旧工務段・警務段を改築したもので、昔の事務室、拘留室、鍛冶工房が残っており、ノスタルジックな雰囲気が漂います。また、花東地区の発展が、こうした歴史的建築や旧東部鉄道のLDT103型蒸気機関車に支えられてきたことを知ってもらおうと、イメージ的な仕掛けとして、定期的に作動する汽笛装置と噴煙装置を蒸気機関車に装着することで、当時の様子を再現しています。