花蓮の美崙にある「Old Germanyドイツレストラン」は、ドイツ人オーナーのJürgen Schwan(徐約耿)がオープンし、ドイツ風豚足、豚肉ステーキ、イタリアンミートソーススパゲッティ、牛肉/豚肉のグラーシュ等の人気メニューが多数あります。徐さんの名字であるSchwanは白鳥の意味を持つため、この店は「白鳥オーナーのお家レストラン」とも言われています。
1988年、徐約耿さんがベルリン工科大学で心理学を専攻している時、ドイツハイデルベルク大学の音楽学科で就学中の徐常菁さんと出会いました。ある日、徐約耿さんが車で徐常菁さんをフランスのコート・ダジュールへ連れて行った時、彼女が特に感動していない事に気づき、理由を尋ねたところ、「花蓮の海はもっと綺麗なのよ」と笑って答えました。
知り合ってから3年が経った頃にハイデルベルクで結婚しましたが、徐約耿さんが内陸の南ドイツに住んでいたため、なかなか海を見る機会がありませんでした。そこで夫婦は翌年花蓮に戻り、暇を見つけては七星潭へ足を伸ばし、徐約耿さんが大好きな海を見に行っています。
徐約耿さんは海の他に料理もこよなく愛しています。彼は少年時代から年配者やシェフ達から調理を習い、着実に腕を磨いてきました。当初の予定はドイツ式バーでしたが、縁あってドイツ風レストランをオープン。店内はまるで家のようなインテリアで、ウッドテーブルやピアノが置かれ、店先には彼らの赤い車が停まっており、時にはオーナーが1人ビールを飲みながら休んでいたりと、あちこちに家にいるようなリラックスした雰囲気が漂っています。
徐さんの座右の銘は「調理は芸術。愛が無ければ美味しい料理は作れない」。看板メニューであるドイツ風豚足は、特殊な製法で弱火で数時間焼き上げ、表面は香ばしく、中身は柔らかく仕上げています。また、シチューは7、8種類のハーブを入れてじっくり煮込みます。彼は味覚が非常に敏感で、ハーブを独自のやり方で複雑に使用しているため、彼が作るドイツ風スパゲッティは、簡単に見えても実は彼の40年の経験と努力が隠され、濃厚だけど飽きのこない美味しさです。
店名:Old Germanyドイツレストラン
住所:台湾花蓮県花蓮市府前路94号
電話:(03)822–0878