「焼く」は原住民料理によく見られる調理法で、アミ族の炭火焼き、太魯閣族の燻製焼きなど、それぞれに違う風味が楽しめます。今期ご紹介する2軒のスローフード新鋭拠点は、どちらも焼き物料理が主力の店。ぜひ旅行達人のYoti薛とご一緒にワイルドなBBQをご堪能ください。
文・写真/Yoti薛(薛永廷)
燻製手づかみご飯|入境隨俗焼烤レストラン
太魯閣族の伝統料理では、肉類を保存するために、燻製がよく用いられます。「入境隨俗焼烤レストラン」では、ご主人の小馬さんが受け継ぐ燻製技術と、おかみさんのHobiさんが幼い頃に食べた手づかみご飯を一つにしたセットメニューを提供。新城駅正面の新興一路に位置し、店内には楽しいお給仕ロボットも。
看板はトマホークポークの手づかみご飯。豪快にかぶりつくと、柔らかな肉質から香りが広がり、海塩と馬告のシンプルな味付けが、燻製の香りと食材本来の味を際立たせます。焼き野菜、ご飯、山菜汁も付いて、満腹感抜群。他にも、ジャンボスペアリブ、鶏ももステーキ、馬告ソーセージ、イカ焼きなど食欲をそそるメニューが満載です。ぜひ多くの食通が訪れる原住民スローフードレストランの新鋭拠点で、両手で豪快に料理をお楽しみください。
INFO|入境隨俗焼烤レストラン
所在地:花蓮県新城郷新興一路96号
電話:0911-694446
営業時間:11:30-14:00、17:00-19:00(日曜定休日)
お手洗い:あり
厳選の原住民料理|原焔焼烤
花蓮東大門夜市の原住民一條街にある「原焔焼烤」は、アミ族のご主人とおかみさん、志凱さんと育美さんが経営。2015年の夜市設立当時から続く店で、メニューはイノシシ肉の炭火焼き、トビコ馬告ソーセージ、竹筒飯などの原住民料理が中心。
イノシシ肉に、トビコと馬告の2種類の原住民食材を加えたソーセージは、肉の旨み、トビコのプチプチ感、馬告の独特なレモンの香りが特徴で、シンプルながらも味わい豊かな一品。看板の竹筒飯は、白米、紫米、桜えび、イノシシ肉の4種類の味があり、お米のもちもち感と竹の香りが楽しめます。イノシシ肉の炭火焼きも人気メニューで、炭火が香るカリカリの皮と、脂ののった柔らかい豚肉が絶品です。お酢とにんにくの特製ダレをつけると、よりさっぱりおいしくいただけます。
INFO|原焔焼烤
所在地:花蓮市東大門夜市原住民一條街D7
電話:0910-724898
営業時間:17:00-22:00
お手洗い:あり